陽だまりのように

10年近く前のページ セピア色の世界に
まだあどけない笑顔のままで僕は立っている
そう言えば気象予報士みたいに未来を描いてみたり
うねる社会には目もくれずにただ毎日を過ごした

移ろう季節のように様変わりする街で
過去の回想に耽ったり 懐古主義みたいなフレーズ

そんな僕にいつだって笑顔をくれるのはあなた
優しい陽だまりのように僕を包む

まるでゆりかごみたいに穏やかなブランコに乗って
この世界の反射鏡(うつし)となる水溜りを裸足で蹴った

やり場のない想いの吹き溜まり抱えて
佇む現在(いま)がこんなに狂おしくも歪んだフレーム

そんな僕にいつだって笑顔をくれるのはあなた
優しい陽だまりのように僕を包む

行き場の無くなった吹き溜まり抱えて
すがるように 陽だまりに手を触れるたびに 生き返れるんだ
またそして長い旅路を行くのさ

10年近く後のページ
オレンジ色に染まったあの陽だまりが
きっと僕を取り巻いてくれてる

この先も僕に笑顔をくれるのはあなただけ
優しい陽だまりのように
いつも 苦しみ 悲しみ 痛みを解いてくれるんだよ
微かな光
僕はいつだってstay
そして いつかきっとyes
果てしない未来へ
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