途中下車

しんしんと・・・・ただしんしんと
降り積もる 雪に
酔い覚めを・・・・ただ酔い覚めを
あいつを忘れる ための酒
年上とジャノ目傘 過去持つ女の話と
安宿と波の音 別れ泪と窓の雪

振り返る…ただ振り返る
逢いたさに 背中
すぎ去った…ただすぎ去った
お前を忘れる ための酒
雪の中 朝待たず 便せん書いた置き手紙
枕元 水差しと 忘れていったのか手鏡と

からころと…ただからころと
胸が泣く夜は
思い出す…ただ思い出す
二人で飲んだ頃の事
雪の音聞こえるか
どこへも行くなと聞こえるか
忘れない忘れない 男は飲むほど忘れない
男は飲むほど忘れない
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