阿波の恋唄

エライヤッチャ エライヤッチャ
ヨイヨイ ヨイヨイ

浮いて浮かれる よしこの節の
節が哀しい 私には
祭りが済めば 元の他人の二人なら
振りは陽気に 踊っていても
音が泣いてる 利休下駄
エライヤッチャ エライヤッチャ
ヨイヨイ ヨイヨイ
祖谷のかずら橋ゃ ゆらゆらゆれど
主と手を引きゃ こわくない

千々(ちぢ)に乱れた 桃色蹴出し
燃えて過ごした 夢一夜
眠れぬままに 窓を開ければ波の音
女ごころと 鳴門の潮は
止めて止まらぬ 渦になる
エライヤッチャ エライヤッチャ
ヨイヨイ ヨイヨイ

つのる未練を 鳥追い笠に
そっと隠して 袖を振る
忘れはしない いのち重ねた恋だもの
胸で貴方に 別れを告げりゃ
三味がひと泣き 阿波踊り
エライヤッチャ エライヤッチャ
ヨイヨイ ヨイヨイ
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