俺のふる里

あゝふる里へ あゝ帰ろかな
俺のふる里へ

疲れているんだね 少しやつれたね
探していたんだよ
幼なじみの ふたりじゃないか
よごれた都会の 空よりも
田舎の星空 綺麗だよ
いろり囲んで 語ろうか 俺のふる里で

苦労をしたんだね 辛い涙なら
忘れてしまいなよ
他人(ひと)に云えない 古傷なんか
一つや二つは あるものさ
責めたりなんかは しないから
夢の花咲く ふる里へ 俺と帰ろうよ

今でも惚れてるよ 口にゃ出さないが
一緒に暮らそうか
瞼とじれば 夕陽に映(は)える
小鳥がさえずる 山や川
夜汽車で帰ろう ふたりして
母のぬくもり 温かい 俺のふる里へ
×