姫百合の花

目が覚めて酷く汗をかいていて
君にすがりついた
さっきまで見ていた夢が今は
思い出せない
何一つ

汚されてしまうのは多分
いつだって君ばかり
何百回許されてみても
ねえ、彼はいつになったって
気付けはしないのでしょう

世界が回り始めた朝の中で
誰かが笑い、あの子は独り泣いていた
三分見つめ続けた空の青は
目を閉じたら赤黒く瞼に焼き付いていた
意味もなく
ただ焼き付いていた

どれだけその手を洗ったって
落ちないね、こればかりは
紫色になるまでふやけてしまっている
その手をどう使う
何も思いつかない

世界が終わりかけだした闇の中で
小さな声であの子はまだ泣いていた
三分見つめ続けた空の青は
目を閉じたら赤黒く瞼に焼き付いていた
意味もなく
ただ焼き付いていたんだ
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