背中のバラッド

正しいのか 間違ってるのか
何処から来て何処へ向かうのか
何一つ 答えの出ない
無気力なまでの時代だからこそ

なぁ親父よ
いつかみたいにブン殴ってくれないか
このままじゃぁ俺はあんたを越えられるねぇ

なぁ親父よ
いつかみたいに背中で語ってくれないか
いつまでたっても俺の答えであってくれ

会社のため 家族の為に
下げたくもねぇ頭下げて
吊り革に 揺られて眠る
無様なまでの後ろ姿

なぁ親父よ
いつかみたいに自慢話してくれないか
このままじゃぁ俺はあんたを語れねぇ

なぁ親父よ
いつかみたいにキャッチボールしてぇな
いつまでたっても俺のボールを受け止めてくれ

面と向かっちゃ 照れ臭過ぎる
小さく見えた
あんたの背中を向かって呟いた「ありがとう」

なぁ親父よ
悔しいが俺はまだ半人前だ
このままじゃぁ俺はあんたを越えられねぇ

なぁ親父よ
いつかみたいに背中で語ってくれないか
未来の俺が あんたの様な答えになる為に
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