the FLUTTER of WINGS

昨日から続いた 雨は止んで
低い雲の隙間
消えかけた月 少し滲んでる
窓から見た空に

降り止まない 雨はないのと
朝のにおいで感じる

羽根広げて風を集めはばたくの
雨上がりのこの空で
白く染まる朝の世界 抱きながら
消えそな月 目指す

やわらかな光 雲の隙間から
私を照らしている

窓を開けたら 不意に落ちてきた
雨の雫ひとつ
私の頬を滑り濡らしてく
まるで泣いたみたい

いつもより 少し優しい
陽射しが舞い込んでくる

羽根広げて風の中を翔(かけ)てゆく
もし傷ついていたって
大丈夫 今ならきっと飛べるはず
信じている ひとり
穏やかな風が カーテンを揺らした
私を撫でるように

いつもと同じ色した朝が来る
悲しみを 少しずつ 癒すために

羽根はきっとみんな背負っているんだ

つらい痛み 束ねて
気付いた瞬間(とき) 少し何か変わってく
優しくなる気持ち

羽根広げて風を集めはばたくの
雨上がりのこの空で
白く染まる朝の世界 動き出す
月はとうに 消えた
穏やかな風と ひだまりに抱かれ
浅い眠りのなか…
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