夜鷹

美しき飾り羽 それすらも持たずに
小さな羽虫 それを食べ、
名乗る名も無き。

夜鷹
手・暗闇・耳・色・匂い・拾わず
その爪、枝掴むため。

風切り駆け抜け
めくるめく
さまよう夜空に宛ては無く
心に願うはただ ひとつ

『いつか…』

風切り駆け抜け
めくるめく
流れる涙は風に乗り
何を知る。

穏やかなその瞳 争いは好まぬ。
見上げる星の煌きに
心を焦がす。

夜鷹
手・暗闇・耳・色・匂い・拾わず
その羽、空駆けるため。

風切り駆け抜け
めくるめく
想いを焦がして空を飛ぶ
煌く星にもなれぬなら

『せめて…』

風切り駆け抜け
めくるめく
あふれる心に空は裂け
空は遠く―…

夢を見た。
遥か―…遠く、星の唄声。
おいで 夜鷹
来れるものなら
[ここまでおいで]。

風切り駆け抜け
めくるめく
さまよう夜空に邪魔は無く
心に願うはただ ひとつ

『空へ…!!!』

風切り駆け抜け
めくるめく
その様 あまりに美しく
野ねずみ、見惚れて、語り伝えた。
(美しき、夜鷹よ…)
(夜鷹よ…)(夜鷹よ…!!)
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