日曜日の午後

今日 母親がかってきた 赤くて大きなブラインドは
午後の日射しをさえぎって 部屋中を赤くぬりつぶした
誰もそんなこと望んでるわけじゃないのに…
赤い 赤い 流れる血より赤い

となりの部屋でねむっている 父親をおこしにいくけれど
雨戸が全部しまっていて どこにいるのかもわからない
ぼくのかわりに誰かがおこせばいいのに…
くらい くらい 夜のヤミよりくらい

ぼくらはいつか気付いてしまう キズつけあってこわれてしまう
何もない 日曜日の午後
それはぼくの思い過ごし わるいことばかり思いつく
いつもの 日曜日の午後

ほんのささいな問題で ふさぎこむのはもう沢山だ
いつかは消えてしまうこと しぬまでついてまわること

いつもカバンがおもくて うでがしびれてしまう…
とおい とおい 見えないくらとおい

ぼくらはいつか気付いてしまう キズつけあってこわれてしまう
何もない 日曜日の午後
それはぼくの思い過ごし わるいことばかり思いつく
いつもの 日曜日の午後
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