作家の顛末

取留めのない事ばかり書いていました
後で誰か笑ってくれると思っていました

まだ私は砂を噛んで暮らしていました
何を書いて書かざるべきか判っていました

空色染まって 今 私に触れたんです
時間が止まって 今 私にくれたんです

書き殴った つまらぬメモはもう捨てました
ここにはまた新たな命が宿るのでしょうか

稀代の腕
奇才の筆
理解の上
実際は夢
ああ夢

空色染まって 今 私に触れたんです
時間が止まって 今 私にくれたんです
わかっていました
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