不確かなモノ

伸ばした 指の先 冷たい爪を 椋めてく
名前を 呼ぶ度に 幻になってく きみの笑った 顔

不確かな きみのその黒い 二つの目
消えないで
冷たい きみのその指先 手繰り寄せて
温かくなるまで

叫ぶ声は 遠く空を裂いて 溢れ出す雨
滲んだ 景色の中に 凍り付いたように
きみが立っていた

不確かな きみのその黒い 二つの瞳
泣いているの?
冷たい きみのその指先 手繰り寄せて
温めよう もう一度

不確かな きみのその黒い 二つの瞳
消えないで
不確かなのは 僕の方なのかもしれない
この手を 離さないで

不確かな きみのその黒い 二つの目
消えないで
冷たい きみのその指先 手繰り寄せて
温めよう もう一度

温かくなるまで
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