ラスト・ソング

最後のライトは消さないで
せめて拍手が終るまで
恋をすることさえも許されないで
歌い続けてきた私
せめてこの歌は貴方に

客席にはいつもの貴方がいて
となりには貴方の愛する人が
何も知らずにほほえんでいる

たった一度のあやまちを
貴方は悔んでいるかしら
たった一度の恋のあやまちだけが
私をささえてくれたのに

明日から一人で歩いてく
少しは大人になれたもの
もう二度と逢わないと心に決めて
涙みせずに歌うから
せめて心だけ受け止めて

明日になれば貴方は祭壇の前で
新しい愛を永遠(とわ)に誓う
だから今日までは私の貴方

最後のライトは消さないで
せめて拍手が終るまで
恋をすることさえも許されないで
歌い続けて行く私
せめてこの歌を貴方に
せめてこの歌を貴方に
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