ワスレナスミレ

白い ため息を 空に ふっと溶かして歩いた
思い出 ひとつ 開いてく 葵橋

一番「好き」だって言ってた 小さなスミレの花は
今年も きっと あの場所で 咲いているよ

先を越された 夕映えのベンチ 寄り添う影に 目を逸らしてた

遠く 遠く 離れた今も
僕は 変われないままです
いつか咲いてた ワスレナスミレ
ずっと 探していました

信じてるだけじゃどうも うまくいかないみたいだ
あの日 あの時の 言葉に 足が 止まる

「平気だよ。」と 微笑む君に どうしてひとこと 言えなかったんだろう

遠く 遠く 離れたあとに
僕は 気づかされてばかりです
ここに咲いてる ワスレナスミレ
風に 揺られて いました

君と出会い ともに過ごした日々 (忘れない)
もう戻れないと わかっていても
君は 永遠に 大切な人だから

遠く 遠く 離れた今も
何も 変われないでいるけど
僕は ここで 君の幸せ
ずっと 祈ってるから

遠く 遠く 離れた君へ
ひとつだけ 願うのならば
ここに咲いてる ワスレナスミレ
せめて 心の隅に そっと いさせてください
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