男鹿半島

汽車からバスに 乗り継いで
入道崎(にゅうどうざき)に 来たけれど…
突然終わった 恋のよに
岬はとぎれて 海になる
風に群れ飛ぶ 鴎より
小さな自分が 悲しくて…
水平線に 瞳(め)を移す
旅のみちのく 男鹿半島

素直にあなた 愛せたら
我儘(わがまま)言わず 甘えたら…
こころでどんなに 悔やんでも
昨日のふたりに 戻れない
空と海とを 染めてゆく
夕陽が 美しすぎるから…
思わず涙 溢(あふ)れます
女ひとりの 男鹿半島

窓の向こうの 漁火に
せつない残り火 また燃えて…
出せない手紙 書いてみる
旅のみちのく 男鹿半島
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