砂漠の花

渦巻いた時にとらわれて
記憶の河を渡ったの
遠く 遠く

小さなハルモニウム
永遠を探し
さまよい続けた 裸足のまま

砂漠を走れ
片隅に咲いた 真紅の花は
君の涙を知ってる

いつかは終わる 斜陽の出口に
流星のあと
たしかに見つけられるわ
ひかり輝く明日に咲いて

気づかないふりしてただけの
雑踏から抜け出したの

そうよ 今

灼熱の中で てのひらを開き
つかんでいたもの
離したから

砂漠を走れ
美しい君よ 真紅の花は
君の涙を知っている

想い焦がして
見つけたものには
いのちが宿る
永遠に輝いてる
ひかり輝く今に咲くわ
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