草野球

降りつづいた雨が上がって 週末は曇りのち晴れ
川沿いのグラウンドには風 集まった あの日の少年たち

「プレイボール!」 カッコいいね 球審
振りかぶった この街のエース
さあ始まるよ 僕らのベースボールゲーム
子供たちも 犬も みんな集まって来た

あの大空を流れて行く風のように 空高く舞い上がれ
青空に溶けてしまいそうな夢を乗せて どこまででも飛んで行け

スコアボードは9回の裏
ついに登場 代打はかつての甲子園球児
マウンドには現役居酒屋のマスター
一打サヨナラのピンチ 最後の攻防

その時 不意に響いた黄色い歓声
振り向けば なんとマスターの古女房
遠い昔の可憐な少女の面影に
全員感動 マスター ポークでサヨナラゲーム

真っ白いボールのような気持ち握りしめて 思い切り投げ上げて
青空に溶けてしまいそうな夢を乗せて どこまででも飛んで行け

自転車を押しながら 夕暮れの土手を帰ろう
どこかからカレーライスの匂い

あの大空を流れて行く風のように 空高く舞い上がれ
青空に溶けてしまいそうな夢を乗せて どこまででも飛んで行け

真っ白いボールのような気持ち握りしめて 思い切り投げ上げて
青空に溶けてしまいそうな夢を乗せて どこまででも飛んで行け

みんな笑顔だった ベースボールゲーム
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