愛愁歌

愛に命を 縛られながら
切れた縁(えにし)の 別れです
故郷を捨てる 私のこころ
秋雨(あきさめ)よりも 冷たくて
涙びっしょり 濡れてます

生きて連れ添う 約束さえも
嘘と流れた 濁(にご)り川
この世の命 終る日までは
未練の糸が 断ち切れず
罪な運命に 泣くでしょう

過去を 男は 捨(す)て切れるのに
過去は 女に つきまとう
両手で愛の 温(ぬくも)り探し
ひとつの愛に 唇を
燃えて 重ねる 夜は無い
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