浪花の雨

夢のしずくか 浪花の雨は
女ごころを やさしく濡らす
せつなくて せつなくて
好きになっては いけない人と
そっと眼を閉じ 願かけて
引いたおみくじ 何とでる

梅の香りが かすかに消えて
雨の日暮れは あなたが匂う
好きならば 好きならば
愛の悲しさ 無いはずなのに
明日をつないだ 赤い糸
切れはせぬかと 気にかかる

恋の傘から はみでた肩を
雨が叩いて ふたりを燃やす
辛くても 辛くても
胸の想いが 一つであれば
生きる苦労を 分け合って
いつか聞きたい 春の鐘
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