雨の優しさを

雨のはなし声 浴びて歩き 涙と手つなぐ ねえ
少し気づいてよ わたしのため息が ずれていくことに

あなただけ わたしだけの記憶の旅へ さあ
かげりだしてく現実に だまされるまえに

重なるたび 抱かれるたび 冷たくなる温度を からだ感じてる
ガラス越しに映る瞳「助けて」わたしに叫んでいる
昨日の電話で話したことさえも 虚ろなままで そして
つかの間の沈黙さえも怯えだして 誰か教えて

雨のはなし声 浴びて歩き 涙と手つなぐ ねえ
少し気づいてよ わたしのため息が ずれていくことに

あなただけ わたしだけの記憶の旅へ さあ
かげりだしてく現実に だまされるまえに

優しい嘘 受け止めるたび 縛られていく日々に 心壊れだす
瞳閉じて 夢見ること ほほえむことさえ忘れていた
言葉が生みだす魔法もわたしには かからないまま そして
ふとしたしぐさも声も歪んでゆく 誰か答えて

近づいてく あなたの真実へ
隠れないで あなたの本当へ 果てしなく
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