若狭の月

おもかげは 青い月
心にゆらゆら 浮かびます
若狭 つねがみ 水月湖(すいげつこ)
ここまで来たのに 想い切れない…
本気になっては いけないひとと
知っていました 初めから

ひとり注(つ)ぐ 盃(さかずき)は
お酒の色した 涙です
若狭 ざんざの 波しぶき
私を流して 深い海まで…
このまま死んだら いい記憶(こと)だけを
抱いて天(そら)まで 行(ゆ)けますか

虹色の 夢なんか
見られるでしょうか 万華鏡
若狭 つねがみ 終(つい)の郷(さと)
残り火燃やして 紅く咲きたい…
あのひと不倖に ならないように
月にあしたも 祈ります
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