巾着田の詩~百万本の曼珠沙華~

朝もや残る高麗川の
河原の小径そぞろ行けば
枯葉の声に秋ぞ身に沁む
清き流れの丸曲がり
囲むは花の巾着田

御空の花を星と呼び
我が世の星を花と呼びし
晩翠、賢治、知るや知らずや
百万本の曼珠沙華
咲き乱れるは巾着田

見渡すかぎり秋桜の
花々花よ花の海よ
かよわき花よ されど気高く
凛とそよ咲くその姿
心も清し巾着田

歴史の郷の静林
そこにかしこに 燃ゆる花よ
命の花に想い溢れて
橋の畔に佇めば
茜の空よ巾着田
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