港は雨に濡れて

長崎… 出船おいかける小雨
おんな心は 置きざりにされる
長崎… 私の朝には小雨
白いヴェールが 淋しさを隠す

愛の鐘をならす ときは今は消えて
オランダ坂 花も枯れゆく
港を見おろす 教会の庭
傘もささずに 泣きぬれる 私

長崎… 人がよみがえる街に
おんな心は 生きたまま死ぬの
長崎… いのちかけた恋だから
悔やむことなど 何もないけれど

愛の鐘をならす ときは今は消えて
マドンナには なれないおんな
港を小雨が 濡らす夜明けに
思い出という 船にのる 私

港を小雨が 濡らす夜明けに
思い出という 船にのる 私
×