冬の蝶

かじかむ指に 息をかけ
寒くはないかと抱きしめた
探していたのです 小さな日だまりを
胸にとまっていいですか
一度燃えたい 一度燃えたい 冬の蝶

みじかい恋の 命でも
けなげに生きたい 尽きるまで
口紅塗りました きれいに見えますか
好きになるほどたよりない
ばかと叱って ばかと叱って 冬の蝶

さざんか散らす 北風も
あなたがいたなら耐えられる
しあわせふしあわせ まだまだ遠い春
せめてぬくもりくれますか
女はいつも 女はいつも 冬の蝶
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