冷たい炎

月の破片映すその瞳が
濡れているのは誰のせい
たとえ深く心結ばれても
未来を望めぬ恋だから

悲しむことさえあきらめたように
投げやりに君は微笑んだ

逢わずにいる時間がつらくて
でも逢えばよけいせつない
ふたりの胸でいま揺れてる 冷たい炎

愛のかたち 罪と呼ばれるたび
君は静かに傷ついて
俺のずるさ そっとなじるように
帰る背中を引き止める

君がさよならを求めないかぎり
やましさは永遠に続くだろう

ふたりは一緒にはなれない
でも離れて生きられない
いつまでもどかしい想いを 燃やし続ける

逢わずにいる時間がつらくて
でも逢えばよけいせつない
ふたりの胸でまだくすぶる 冷たい炎
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