大阪ひとり

浪花のおんなは 泣いたらあかん
たばこ買うよな かっこして
ふらりと消えて もう三月
どこで夢見て どこで夢見て
飲んでるやろか
酔えばがんこで 泣き虫やけど
そんなあんたに いつかほんきで惚れたんや

浪花のおんなは だまされ上手
とんぼ捕るよな 目つきして
いつもの嘘の くり返し
そんなあんたを そんなあんたを
叱ってあやし
ひとりかくれて 流した涙
夜の大阪 ゆれる灯りが知っている

浪花のおんなは 泣いたらあかん
惚れた男の ためならば
そっくりあげる このいのち
上着ほしがる 上着ほしがる
寒さがくれば
きっと言いわけ 見つけて戻る
早よう帰りや 熱いお酒をつけるから
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