二人静 -「天河伝説殺人事件」より-

「きっと、愛しすぎたから…」

散り急ぐ花びらを時間(とき)の背中に
サヨナラと並べてる指がいじらしいね

殺(あや)めたいくらい愛しすぎたから…

添い寝して 永遠に抱いていてあげる
いい夢を見なさいな うたかたの夢を
夜桜がさわぐ

幸薄い蜉蝣(かげろう)の衣(きぬ)を脱ぐように
凛(りん)とした生き方の自分を見せたくて

焦がれそうなほど哀しすぎたから…

添い寝して 三日月を枕に眠れば
魂は蘇って火の鳥に変わる
天の川キラリ

殺(あや)めたいくらい愛しすぎたから…

添い寝して 運命に寄り添ってあげる
冷えきった掌(てのひら)を胸に押しあてて
あたためて

添い寝して 永遠に抱いていてあげる
いい夢を見なさいな うたかたの夢を
夜桜がさわぐ
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