忘れたい温もり

周りからみれば恋人同士の
結ばれるには遅すぎた二人
始まりは一夜だけの火遊び
気が付けば火傷の跡が残り

冷たく光る町の暗がりで
誰も許してくれない繋がり
過ちに滑り落ちてゆくように
駆け引きの誘惑に重なる影

夜に降り積もる人恋しさで あなた思いながら囁く声
空に虚しく浮かび上がる 白いため息のような恋
何故に断ち切れない 忘れたいこの温もりを

触れられない答えは別の顔
他の誰かとあなたはいるだろう
いつもとは違う電話の声に
気付かないふりをしてまた一人

ひとつになれはしないこの運命
壊れてしまえば楽になるのに
時の悪戯に惑わされ
引き戻せはしない心

夜に降り積もる人恋しさで
あなたに届きはしないこの想い
好きになってはいけない人
白い景色に消えた望み
何故に捨てられない 忘れたいあの温もりを
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