浮雲日記

浮世の風に 流されながら
生きて来ました ただひとり
女ごころの
なみだ綴りの 浮雲日記
掴(つか)んだはずの しあわせいつも
うしろ姿の 影ばかり

不器用だから 駆け引きなんて
いつも出来ずに 命がけ
呑めぬお酒に
文字も乱れた 浮雲日記
信じるままに 愛して知った
男ごころの 裏おもて

世間の寒い 北風さえも
今に変わるわ 風(かざ)向きも
女ごころの
夢を綴った 浮雲日記
優しい人に どこかで出逢い
早く終えたい ひとり旅
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