花染められて

不幸でいるなら 心が痛い
幸せならば それも淋しい
別れた女の 噂をきけば
この胸が 切なく揺れるよ
女の華やかな いい時を
夢に誘って そして迷わせたまま
女の一番 いい時を
花咲き乱れ 乱れ乱したままで
心残りさ 風に吹かれて
まだ…今…まだ…

くわえた煙草を 取りあげながら
唇せがみ 甘えたおまえ
あのまま一緒に 暮らしていたら
幸せは 続いただろうか
女のきらめいた いい時を
冷めた吐息に ひとり曇らせたまま
女の一番 いい時を
花散らされて 散らせ散らしたままで
心うつ向き 闇に抱かれて
もう…夢…もう…

女のかがやいた いい時を
浅い眠りに ひとり置き去りのまま
女の一番 いい時を
花染められて 染まり染まったままで
心震える 夜の蒼さに
もう…夢…もう…
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