キスとの遭遇

待ち合わせの場所へ 足を速める僕に
小さな企みがあること 君は知らず
ガードレールもたれ 僕待ち顔の君を
シグナルの向こうに 見つけて嬉しくなる
日曜の渋谷は人であふれてる
でも 僕の瞳には君しか映らない
待ちわびた映画も 今日の僕には上の空
そんなこと知らずに ロードショーに夢中な君
この映画みたいに カッコよくはいかなくても
僕は企んでる 何がなんでも 今日こそキスをする!

嬉しそうにパンフレット 拡げて一生懸命
映画の感想を 話す君がかわいい
それに比べ僕は 映画もそっちのけで
キスする作戦に悩んでた なんて言えない
ウェイターがミルクティー片付けてく頃
空がオレンジに染まり 君が時計を見る
いつもより遠回りしながら歩く帰り道
急速に汗ばむ僕の手に 気付かない君
あの映画みたいに カッコよくは出来なくても
すきを狙っている 何がなんでも 今日こそキスをする!!

騙されたつもりで ほんの数秒瞳を閉じてみて
どうしよう!? いざとなると言えなくなる
次の角曲がれば 君の家に着いてしまう
焦ってる僕を見て 覗き込んだ君にキスしました!!!
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