Faint Signal

赤い太陽は燃え盛るように
大気を裂いて瞳を刺した
焦げた先端に染みた鉄の味
舌を突いて消える

気付かないで
不意に通り過ぎた光
追いかけても遥か遠くへ
忘れてしまう
今日に煌めいて燻む
不揃いな点滅の日々を
ただ見つめている

揺れる水平線の先で待つよ
凪が来る前の嵐のなかへ
荒れた表層に触れた指の先
風が吹いて消える
微かな振動

気付かないで
不意に通り過ぎた光
追いかけても遥か遠くへ
忘れてしまう
今日に煌めいて燻む
不揃いな点滅の日々を
ただ見つめている
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