オマエの常識をぶっ壊す

打ち上げ前 花火玉に 首尾よく侵入したボクは
宇宙のビッグバンの瞬間を 花火に例え 追体験
膨張する宇宙 観測するには 外じゃなく中にいて
ボク自身も 宇宙と共に膨らんでこそ 正確に観測

138億年前 別の宇宙から 量子トンネル
抜けて 現れた泡から インフレーションし始めた この宇宙

それを38万年遅れで 追いかける光
全方向から照らし 今の地球の全天包む 宇宙背景放射

それがビッグバン宇宙の証拠 そこに三角形描き
内角の和180°と分かり 宇宙は平たいと証明

昔は 地球の周り 太陽が回る 天動説信じ
地動説に気づくも 太陽以外の星は ハリボテと信じ
太陽も 銀河に振り回される クズ星と思い知らされ
何度も常識破られ 人類はこの宇宙すら
10の500乗の 泡宇宙の一つだと気づく

素粒子が連続的に続く 「場」という 宇宙の面が揺れ
素粒子が運動熱を持ち 冷えて固まった 水素 ヘリウム
重力で引き合い星になり 核融合 超新星爆発
色んな元素を生み出し 成長したのが銀河で
量子力学と 相対性理論が融合した 超弦理論

最初の光が 全天照らす 宇宙背景放射
宇宙全体が 明るく輝いてないのは 何故だろう
それは光の周波数が 宇宙膨張で伸ばされ
可視光が電波に変わり 人の目じゃ認識できない
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