ゆうがたフレンド (USEFUL SONG)

あの頃は 空の下
あひるガァガァ 公園で
おれたちは 半ズボン
ほこりまみれ どろまみれ
昼寝のおじいさん 休む乳母車
ともだちも 同じバカ
その日その日 ただ笑ってた

鈍色(にびいろ)の 空の下
ハスの花さく 公園で
昼日中 待ち合わせ
これから先 どうしよう
走る剣道部 さぼるライトバン
ともだちも 金はない
池の周り ぐるぐる

いつも呼べば かならず来るよ
笑いながら 手を振って

落ちこむ中高年 ふくらむ女子高生
ともだちも あてもなく
それなりには まじめに

いつも呼べば かならず来るよ
「だいじょうぶさ」と 胸はって
金はない~ 金はない~

「生まれてきたときゃ はだかじゃないか」
聞いたよな 言葉かけるよ
「今日のめしにありつけて 雨つゆしのげ
オレの名前 呼べれば 上等じゃないか……」
「生まれてきたときゃ はだかじゃないか」
「オレたちは 他人じゃないか」
「はだかじゃないか」
‥‥よくわからない

何ひとつ 取り柄ない
力もない 知恵もない
ともだちが いてくれる
天国まで たぶん来てくれる

いつも呼べば かならず来るよ
笑いながら 駆けてくる
金はない~ 金はない~
おれがいる おれがいる
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