勘違いの輪舞曲

窓ガラス 月はふたつ
重なり合う 覚めた景色
銀色の ピアノひとつ
騒ぎ立てる 波のように

光る リズムの線
勘違いの輪舞曲ひとり 踊れば 夏の夜

赤い爪 はがれ落ちる
マニキュアには 熱い心
遠い夢 遠い昔
この場所から 眺めていた

続く ヒナギク模様
勘違いの輪舞曲ひとり 踊れば 夏に咲く

白い ドレスのまま
勘違いの輪舞曲だけが わたしの 夏をゆく
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