存在

当たり障りのないような 言葉しか
思い浮かばない
君が今抱いてる 痛みすら
わかってやれない

僕ばかり救われて
話にならんじゃないか

何か君に渡せるものが
僕の中にあるといいけど
確かなものが見つからない
他にないか 他にないかと探して

この広い街の中 人混みの中で
君は君でいる
地に足をつけながら 誰かの為に
微笑み浮かべて

生ぬるい春風が
その髪を揺らしてた

どこか遠くの夢のような
別の世界のことのような
孤独を連れたその肩を
せめて僕に せめて僕にあずけてよ
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