馴染みの店

信号待ちで 車を止めたら
昔よく通ってた店の前だった

毎晩のように通いつめては
レバニラ定食を頬張っていた

遠くに引っ越して年月が
浦島太郎のように経っていた

家庭を築き 仕事に追われ
いつしか足が遠のいていったんだ

あの店はきっと今夜も明かりが灯り
大将が腕を振っているだろう
照れながら暖簾をくぐって訪ねていっても
きっと女将は笑って迎えてくれるはず

生きていれば 続けていれば
こんな再会もまた 訪れる

懐かしい味かな 少し変わったかな
もしかして僕だけが変わったかな

僕の生き方も 似てるかな
ただ毎日音楽を作るだけ

続けていれば きっとまた
誰かが訪ねて来てくれるかな

あの店はきっと今夜も灯りが灯り
大将が腕を振っているだろう
照れながら暖簾をくぐって訪ねていっても
きっと女将は笑って迎えてくれるはず

信号待ちで 車を止めたら
昔よく通ってた店の前だった

これからこの店がまた僕の
馴染みの店になるだろう
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