サーカス

足元をくすぐる 小さな紙吹雪
泣きそうに名残を惜しんで 風の中 泳いでる

Ah 割れる拍手はもう聞こえない
はしゃいだ笑い声も
広いステージの跡もない
沈む太陽が頬を染めるだけ

あなたと過ごした日は まるで夢の様なサーカス
華やかな景色連れて あなたは甘い香り残し…

さらさらと静かに 舞い上がる砂煙
立ち尽くす体を包んで 瞼の中 邪魔する

Ah 響くタイコは もう聞こえない
私を捜す声も
綿菓子に並ぶ列もない
沈む太陽が影をつくるだけ

まつげにかかる吐息 熱い鼓動と温もり
鮮やかな記憶連れて 私は家路を行くひとり

サーカスは終わった…

まつげにかかる吐息 熱い鼓動と温もり
風船 手のひらから 深い雲間に飛んで消えた

サーカスはもう来ない…
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