命の続き

「話すことなんて何もない」

「今日も昨日もその前の日も
いいことなんて何もなかった
物心ついた時からずっと
心底楽しいことってあったのかなあ
最後に笑ったのは
いつだったか
全然…
覚えてないよ」

「だから、いつの日からか生きることに
全く 興味がなくなってしまった
いつ死んだっていいや
いや、むしろ早く死にたくなった」

「死ぬことは何も怖くない
だって 元々、何もない“無”になるってことだろう?」

らららら ららららら
らららら ららららら
らららら ららららら
独り言さ

「それでも 今もこうして生きてるってことは
ただ川が堰き止められずに流れてるだけで
きっかけがなかっただけだって思う」

「心が壊れてしまうような出来事があれば
僕は呼吸することすら面倒になっていただろう」

そんなに頑張ってどうするの?
何を乗り越えようとしてるの?
そんなもの 放り出しちゃえば 楽になる人生

その続き その続き
ねえ続きを教えてよ
「明日になったら 何が待ってる?
楽しいこと? 悲しいこと?」
その続き
ねえ続きがあるんでしょう?
「こんなに無理して 生きるってことは
きっとしあわせになれるってことですか?」
その続き その続き
それはどんな世界なの?
「あと少しだけ もう少しだけ
生きてみようと思うってことは そういうことか」
次のページめくるために
人は誰も夢見るんだ
命の続き
「明日は 明日は 明日は
どんな どんな どんな一日なのかな」

夜の空に(ぽっかり)
まんまるな月(満月)
やがて欠けて
形 変わるもの
自分自身少しずつ
成長し 変わってること
気づいていない
何も見えない
暗闇に
痛みと希望

これからどう生きればいい?
どこに向かって行けばいい?
どうしたって 何をしたって 時間が経てば

まだ途中
まだ途中 まだ途中
僕は何もできてない
「だから毎日 思い悩んで
右へ行ったり 左へ行ったり…」
まだ途中
何の途中なんだろう?
「今 持ってるものを捨てたっていいけど
次に手に入れたい何かとは何だ?」
まだ途中 まだ途中
何かやらなきゃいけない
「もっと生きたい もっと生きたい
生きる理由が 僕は欲しいんだ」
そして僕は気づいたんだ
その答えを知りたいから
「明日は、明日は、明日は
きっと 何かがあるんだ」
それだけを期待しながら
人は生きてく

「なぜ 生きているのかって?
明日になればわかるよ…」
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