寿・結婚行進曲

慌てて飛び込む 銀行が閉まるギリギリ3分前
新品お札を 割り切れない数“3枚”用意した
みんなどれくらい包むのかしら…それとなく電話で確認
鶴亀松竹梅飾りの ご祝儀袋に入れる

主役は自分だけじゃないってことなど 解っているけれど
やっぱりこの前と同じ服 着てけない乙女心
お祝いスピーチ引き受けちゃったの 今から緊張してる
褒める話より 内緒の話を本当は言っちゃいたい!

Happy Wedding おしあわせに!
Happy Wedding おしあわせに!

受付済ませて 苦手な筆字で芳名帳書けば
お祝い挨拶長そうな おじさま達もやって来た
紋付き袴と白無垢姿の二人 お出迎えしてる
あまりの変化に 私の声もオクターブ高くなる

この段階で 既に涙目の繊細なタイプだから
お料理と独身男性チームが気になる娘もいたり
親友悪友 親戚関係 職場の上司に同僚
今日この日だけの顔合わせで さぁ!いよいよ始まった

Happy Wedding おしあわせに!
Happy Wedding おしあわせに!

学歴 なれそめ ご祝辞 乗り換え… ついに来たよ!乾杯
最初の共同作業のケーキカットも無事に成功
お色直しにフラッシュと拍手で 宴もたけなわになれば
カラオケで鍛えた実力見せる これもまた“披露”宴?

私のスピーチ 狙いはパズれて違うとこがウケた
ホッと一息で やっとお料理の味など噛み締めた
なぜだか今頃いろんな思い出 切なくよぎってくるの
あの頃の悩みの電話は 彼女と私だけの秘密

花束贈呈ご両親の 涙の意味を忘れぬように
「倖せにします」と彼は誓って 悔しいほどのキスを求めた

Happy Wedding おしあわせに…
Happy Wedding おしあわせに!
Happy Wedding おしあわせに!
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