Quiet Howling

傘を杖にして歩く 雨上がりのアスファルト
夜空にキミを浮かべて 見とれている

まばたきの隙に変わる 場面の一つずつ
僕には宝もの

もしも僕じゃなくても どこかで
キミが笑ってるなら ほんとさ
それでいい それでいい
それでいいんだ でも
おかしいな 胸が痛い

遠吠えが月に似合う 線路脇の路地を抜け
いつかのキミの鼻うた 口ずさんで

ため息の後ですぐに したたかに微笑んで
でも寂しそうだな

もしも不安で世界が濁って キミが笑い方を忘れた時は
そばにいる そばにいる そばにいる
くらいのことしかできないけど

雨がまた降り出して
でも傘は開かない
臆病でも 強がりでも
無意味でくだらなくても

僕には宝もの

もしも僕じゃなくても 誰かと
キミが笑ってるなら ほんとさ
それでいい それでいい
それでいいんだ

もしも不安で世界が濁って キミが笑い方を忘れた時は
そばにいる そばにいる そばにいる
くらいのことしかできないけど

会いたくて胸が痛い
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