ねえノスタルジア

まっすぐな煙突が 灰色の息を吐く
錆びついたハシゴは ねえどこに続いてる

すれ違った車の 薄汚れてる窓から
見えてしまった僕の未来 このままきっと土に還る

代わり映えのない僕の街
たぶん明日も何もない

いっそ蝶になって ここを抜け出して
もっと遠くまで 飛んで行けたら

彼方の果てで ふと思い出して
きっとはじめて知る ノスタルジア

がらんどうの道の先 街頭が瞬き
音もなく死んでった 迷子になった夜行虫

色褪せた看板の その笑顔はいつのもの
捨てられることもなく そのままきっと土に還る

決して嫌いになったわけじゃない
だけど明日はここにはない

いっそ蝶になって ここを抜け出して
もっと遠くまで 飛んで行けたら

彼方の果てで ふと思い出して
きっとはじめて知る ノスタルジア

いっそ蝶になって ここを抜け出して
もっと遠くまで 飛んで行けたら

彼方の果てで 朽ち果てる寸前
いつかはじめて知る ノスタルジア
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