いつもとちがう私

何故 あなたはそんなにやさしいの
このさみしさも人に言えない悲しみも
あなたには あなたには 預けられそう
何故 あなたはこの街くわしいの
私の知らない 誰か前にも連れて来た
思い出が 思い出が ひそんでいるよう

きっと誰かにも あなた
同じように 微笑んで
いつか誰かにも あなた
肩に触れて みつめるのでしょう

何故 あなたは私と話す時
突然遠くを ふっと見つめるようにして
私から 私から 離れてしまうの
何故 私は素直になれないの
こんなふうにして愛がわかっていくなんて
私には 私には 悲しいことです

けれど誰にでも あなた
空のように 大きくて
そして誰にでも あなた
雲のように やさしいのでしょう
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