ともだち

僕らはせーので
隣り合った道を歩き始めた
何にも持たない僕はいつだって
背中を見ていた

そのうち君だけ
褒められることが当たり前になってた
歓声届かない この場所で僕は
何になれるだろう

ねえ 最初からわかっていたこと
うらやましくなんか思えないこと
嘘だ ほんとはね 噂を聞くたび
何度もちくっとしたかな

ある夜 新しい夢ができたこと
打ち明けてくれた
「誰より最初に伝えたかった」と
君はずるいな

僕には今更
やめる勇気さえも少しもないけど
それすら強さと言い聞かせてみる
きっと大丈夫

ああ 16の夜に見た夢も
叶わず 捨てられず ゴールはどこだ
だけどまだまだ 初恋みたいに
好きだから どうしようもないな

ほろよい ふらつき
駅までの道を歩き始めた
惨めな意地でも 離さないからさ
どこかで見ててよ
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