四月

君が目を覚ます時に
あたしのことをどう思っているとか

言われないようにしているのに
頭おかしいんじゃないやっぱり

君が着ていたこの服も
甘い匂いに変わった
香水はつけなきゃ良かったな
今日はなんか駅遠いな

酷い雨に
手を繋いで
走る君と
息が詰まる
夢のような日
道連れには
なれないほど
無闇で弱いな

運命を信じたいなんて
あたしに言ってどうしろというの

こんな部屋でそんなお話
頭おかしいんじゃないやっぱり

左耳にずっとある
いま流れて落ちていく
歌詞みたいでも うん
違うけど
頷いてバカになって終わり

あたしはただ
機嫌が良いと
もうさようなら
するために息をしていて
まだ怖くて
憂鬱な方を選んで
ずっと耐えている

優しさより
窒息しそうになるその賢さを思い出すよ

渇いた窓の外に
君の好きなものがきっと溢れているよ
待っている人だっているかもしれない

酷い雨に
手を繋いで
走る君と
息が詰まる
夢のような日
道連れには
なれない
できない
離れなくてもキスをした意味は無い
それじゃお元気で
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