港町ふたりづれ

おまえのいとしさを 連れて旅に出たが
二人で暮す場所なら 港がいゝさ
波止場の夕陽は 胸にしみるだろう
傷あとをあたためる おれのふるさと
涙をこぼすなら うれしい時がいゝ
やつれた肩を抱きしめ おれも泣こうか
波止場は今日から おまえのふるさと
ちぎれ雲 かもめどり
みんなあげよう

重ねた悲しみは 銅羅がはこんで行く
昨日をなげく くちびる おれがふさごう
波止場のぬくもり 今にわかるだろう
船が行く 船が来る 愛が息ずく
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