19才

夢中になって探していた
何にだってなれると思った
誰にだって気を許した
それがずっと当たり前だった

背の高いビルも愛おしく思えたんだ

欲しいもので溢れていた
貧しかった心が躍った
思ったよりもやさしかった
不安なんて忘れていったんだ

そのまま大人になれたのに、、

少年はまだ知らないでいた
真実はまだ霞んでいたんだ
曖昧なまま触ってしまった 躊
躊躇いもなく触って触ってしまった

自己主張で必死だった
欲しいものが絶えなくなった
夜と明日が恐くなった
身も心も貧しくなった

あの高いビルに挟まれた
空の狭さに気づけていたら

少年はもう変わってしまった
真実はもう霞んでしまった
不確かな影に染まってしまった
欲するがまま染まって染まってしまった

それでも誤摩化していた
現実から目をそらしていた
あのまま大人になれたのに、 、

少年はもうやめてしまった
感じることも向き合うことも
後悔だけを引きずったまま
夢見る街の灯りに打たれて
凍えながら果てのない孤独と彷徨う

触ってしまった 染まってしまった
やめてしまった
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