外B


ソロ
その曲
見たことのあるような

移動
その曲
感じがわからないような
髪 眉 頬を這い 顎 首筋の裏
肩 丸い 腕を滑りながら割る
割る 皿を
曲がる 線の崩れていく腿
防いでいる
甘い 甘い 甘い匂いがしている
機能 起毛 右脳 左脳
見たことのないような
徒労 意図 その曲
感じがわからない もう
曲がる 線の崩れていく腿
浮かんでいる
辛い 辛い 辛い味を数えている
そんなに距離を取らないで
この祈りに決めないで
わるい わるい わるいだろう

わたし と あなた は

与えて 拭って
それをまた放棄して
囲えたように閉じ込めるから
待つ 待つわずっと
登下校 寂しさ 砂鉄 ふんわり!
わらわらら…と
わらい わらい 笑えるはなしをしている

この星にされる

この星にはあなたがいないと
テニスコートの色合いなせいで

曖昧な定義 と類されるこの星には
あなたがいないと
バスタオルの毛の一つ一つまで
茹だるように疎外される
不快 息を吐いていいよ 覚えなくていいよ さして食えない反射神経
トーストとガラスくらいの遠さであげるよ
生まれる、ばれるよ ほとぼり冷めないフルーツだ
ソーダ水にも足らないハイな要素が
僕らにまだまだ生えずに

そのひとの脳のきっと 奥の方にふたりだけの不幸が
あるのを知っていると、言えないね

この星にはあなたがいないと

クラス名簿の下の下まであいたいはずなのだと
そう言える
コース料理の最初と最後の、だけ覚えているのは僕とが
記憶になった自由をまた踏み分けているんだ

行くよ

ふたり一緒なら始まっていることも何もなかったようになるの
それは欲しかったことばを全部捨ててくれる
テンポが変わるように世界して
この星にはあなたがいないと
テニスコートの色合いなせいで
曖昧な定義と類される
×