ハルの風

緑の季節が
コートを奪い去って

きっとあとはきっと
きっかけを待つだけ

春になって
悲しそうな
彼女が気になる
下北から春の風が
乗り込んで来たよ

初めて話した
倒れた傘を拾って

まるでなくした切符
すぐには見つからない

ポケットの中探るように
言葉捜すけど
下北から先の駅は
もう止まらないよ

忘れかけた恋のような
彼女が気になる
下北から先の駅は
もう止まらないよ
×