別々の場所で

気づいていたの
何もかも0にできるなら
閉じ込めた素直な想い 伝えるのに
彼女へ続く“おやすみ”に押さえ切れなくて
「行かないで、 お願い‥」
後ろから抱きついた

高まった 二人の鼓動が
苦しく響く‥
あの時 別々の人 選んでしまったから

もしかしたら 笑っている気がして
ドアを開けてみたけど
もう 誰もいない エレベーター
1で止まったまま‥

分かっていたの
お互い 始まってしまってる
そのままでいてくれた強さ 伝わったから
言葉はなくても 心の声は聞こえてる
振り返らないことが 誰より 私のため

守る場所へ それぞれ向かうよ
交わることなく‥
どうしたらいい? さっきまで ここにいたのに

もしかしたら 戻って来る気がして
ドアを開けてみたけど
遠くに流れる 車のライト
私から 離れて‥

もしかしたら 笑っている気がして
ドアを開けてみたけど
もう 誰もいない エレベーター
1で止まったまま‥
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