スリップ アウェイ

羽を痛めた小鳥のように
今日も明日も 見えないの
声をかけてくれる人にさえ
ほほえみを返せない
目を閉じて 耳をすませば
聞こえるの あなたの声が
「切れた糸をつなぐことはできない」
響いているわ
………行かないで……
そうよ Slip away
………もうだめさ……
「これ以上いたら」
ふたり お互い 傷つけあうだけ

「君は少しも悪くないさ」
さめた瞳をして 黙りこむ
どうして叱ってはくれないの
心に鍵をかけたのね
目を開けて 窓を開けば
曇り空 心が重い
「愛に臆病になっちゃいけない」
わかっていたわ
………好きなのに……
そうよ Slip away
………違うのさ……
これは 愛じゃない
翔べることを 忘れてしまった
翔べることを 忘れてしまった
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